こんな結婚聞いてない！story2

54話　最近作者、毎回タイトルつけるの面倒臭くなっているって ページ7

天馬side



ザァァッというシャワーの音だけが風呂場に響く。

(なんなんだよ、くそっ…)

俺のこの黒い感情も流す事ができるのならそうしたかった。

Aはチビ坊とは目を合わせて楽しそうに話すくせに、俺とは目を合わせようともしない。
今もだ。あの二人の光景を見たくなくて俺は逃げ出すように風呂に入った。Aは俺の物じゃないのに独占欲が沸いてくる


キュッ


シャワーを止めて湯船に浸かる



「情けねぇ…………」









.









.




貴女side



『あ、天馬様！やっぱりお風呂入っていたんですか！』



少し髪が湿っている天馬様を見て、私が駆け寄りながら、そう声を掛ける。しかし、「あぁ」という返事しか返ってこず、私の横をスッと通り過ぎて行く。



あれ…………？何か素っ気ない……？



ｽﾞｷｯ



胸が苦しくなった。恋をしたという時とは違う胸の苦しさだ。
私、なんかしちゃったかな。そう考えながら勉に『先にお風呂入るね』と告げ脱衣所に向かった。







勉「……………………」

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