第６２話 問題発生 ページ21
Aside
「”オルオルの実”・・・？」
どんな能力なのか想像がつかない。
折る折る？いろんなものを真っ二つにへし折れるとか？
それとも織る？織物ができる能力とか？
紙には実の絵と名前が書かれているだけで、能力については書かれていなかった。
ｸｻﾞﾝ「Aちゃん・・・君は本当にその実を食べたのか」
「うん、間違いないよ。あんな衝撃的なもの忘れるわけがない」
ｸｻﾞﾝ「そうか・・・」
さっきからクザンさんの様子がおかしい。
心なしか顔色も悪いような気がする。
「クザンさん大丈夫？」
ｸｻﾞﾝ「・・・・・・」
何かを考えているのか、返事は返ってこない。
クザンさんの眉間に深いしわが刻まれていく。
「ねぇクザンさん、何かあったの？」
ｸｻﾞﾝ「Aちゃん、これは君一人だけの問題ではなくなるかもしれない」
「え？どういうこと？」
ｸｻﾞﾝ「とりあえずセンゴクさんのところに行こう」
私の質問には答えてくれず、半ば強引に元帥室に連れて行かれた。
クザンさんの纏う空気が午前中とはうって変わって、どこか恐怖を感じる。
元帥室ではじいちゃんとセンゴクさんが煎餅を片手にお茶を飲んでいた。
ｶﾞｰﾌﾟ「どうしたんじゃクザン、珍しく真面目な顔をして」
ｸｻﾞﾝ「Aちゃんの食べた実の正体が分かりました」
ｾﾝｺﾞｸ「そうか。何の実だ」
ｸｻﾞﾝ「”オルオルの実”です」
ｶﾞｰﾌﾟ/ｾﾝｺﾞｸ「「！？」」
クザンさんが実の名前を言った瞬間、２人の動きが止まった。
ひどく驚いているのか、眼球が落ちそうなくらい目を見開いて私を見ている。
ｾﾝｺﾞｸ「間違いないのか」
「うん。私が食べたのは、確かにあの実だったよ」
ｶﾞｰﾌﾟ「・・・・・・」
ｾﾝｺﾞｸ「そうか・・・」
じいちゃんとセンゴクさんはさっきのクザンさんのように、眉間にしわを寄せている。
ｾﾝｺﾞｸ「少し２人と話す。
Aは先に部屋に戻っておいてくれるか？」
「わかった」
その後、夜になってもじいちゃんが部屋に戻ってくることはなかった。
代わりにヒナさんとスモーカーさんが様子を見に来てくれて、３人でご飯を食べた。
私にはいくら考えても、３人が難しい顔をしていた理由はわからない。
考えるのをやめにして、今日はもう、大人しく寝ることにした。
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コクマ(プロフ) - 面白いです (2020年5月29日 19時) (
レス) id: 9ee991fc40 (このIDを非表示/違反報告)
☆YUKI☆(プロフ) - 柊さん» 返信遅くなりすみません!私の勝手な妄想でしかありませんが、面白いと言って頂けてとても嬉しいです！！更新は相変わらず不定期になると思いますがペースを上げていけるようにしたいと思います。ありがとうございます！ (2019年9月15日 18時) (レス) id: 25fe36f279 (このIDを非表示/違反報告)
柊(プロフ) - 小説読みました！！！ 面白かったです！更新頑張ってください！！ (2019年8月28日 15時) (レス) id: 9cb1ed3aee (このIDを非表示/違反報告)
ASL - 受験も頑張ってくださいね!! (2019年1月31日 21時) (レス) id: 9e96e7d14e (このIDを非表示/違反報告)
ASL - とっても面白いです!!更新頑張ってください!! (2019年1月31日 21時) (レス) id: 9e96e7d14e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：☆YUKI☆ | 作成日時：2018年12月20日 17時
