#転生してみた

イナの考え ページ26

イナ視点


こんにちは、イナです。世界で一番幸せな狐です。

なんてったって、主はあのカナタ様！

とても美しい外見。さらにそれを際立たせる美声。

それでいて頭も良いなんて、やりすぎですよ、神様！

……ふぅ。それはさておき、僕はカナタ様に、ある提案をしてみました。


狐「あの、カナタ様！」


『？ どうしたの、イナ？(ニコッ』


嗚呼、可愛いなぁ。カナタ様はやっぱり可愛い。


狐「えっと、ご提案がありまして。
僕は狐なので、空を飛べません。つまり、上空から何かを見る、ということは出来ないわけなのです。
そこで、翼持ちの魔物を従えたら良いのではないか、と思った所存なのです。いかがでしょうか、カナタ様……？」


カナタ視点


『……なるほど。確かにそうですね。翼持ちの魔物ですか……(シラルさん！ 良さそうな魔物は……)』


《解。周辺の野生の魔物ですと、ここから……に居る、ブラッドアイス・ドラゴンロード、ランクAがよろしいかと。影移動をしますか？》


『フムフム。……イナ！ 影移動するよ！』


狐「あ、はい！」


(よろしく、シラルさん！)


《お任せ下さい、マイ マスター！》


シュッ……バッ！


？「ん？…… ！ お前は誰だ！」


『ひぇっ！！』


狐「ぎゃっ！！」


《ブラッドアイス・ドラゴンロードを確認しました。》

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