Spring. ページ1
｢……いやぁ、行楽シーズン舐めてたかも。 ｣
春、お花見シーズン真っ盛りの4月頭。
ガヤガヤとしたところはうるさいけど、これを見なければ始まらない気がするのはきっと日本人の性。
だから私は今年もやってきた。
｢だから先にとっとけって言ったんだよ……。 ｣
彼とお花見に。
｢行けば空いてるかな〜……って。 ｣
｢みんな殺伐としてるんだからそんなわけないだろ、だけど安心していいぞ、そんなことだろうと取っておいたから。 ｣
｢本当……！
あっくん準備いいね。ありがとう。 ｣
｢何年の付き合いだと思っているんだよ。 ｣
｢えへへ……。 流石です。 ｣
今年で3年の付き合いとなった彼は、私の大雑把で適当なところをよく理解してくれている。
｢……でもここ、ちょっと遠くない？ ｣
｢誰のせいだと思ってるんだよ。 ｣
｢私ですけど……。 ｣
｢分かってるなら我慢しろよ。 ｣
年はひとつしか変わらないはずなのに、かなり大人びて見える彼。
相変わらず髪型は変わらないが、表情は昔と比べて随分変わったのではないかと思う。
｢これ作ったのか。 ｣
｢やっぱり、お花見といえばお弁当かなって。 ｣
｢相変わらず料理はうまいよな。 ｣
｢料理はって何よ。まぁいいけどね。 ｣
だけどもこうして、嬉しい時に見せる笑顔は少年のような屈託のない笑顔だったり。
そんなギャップに少し、萌えてしまうような感じだ。
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琳葉(プロフ) - 南沢さん好きなのでめっちゃ嬉しいです！これからも無理なさらずに更新がんばってください！ (2020年5月2日 20時) (
レス) id: 5e5098d3db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼方 | 作成日時：2018年4月2日 0時
