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放課後の練習中のことだった。
顧問の武藤先生が弓道場に訪れ、今週土曜日に県大会予選の選抜試合をすると言った。
千や万が質問するのを俺はただ、聞いていた。
選考基準は10射的中順上位7名が団体メンバーになり、
意思があれば1年も参加可能とのことだった。
一回で決められる団体メンバーを先輩は不満らしく、先生に尋ねるが、運も実力のうちと返されていた。
弱い選手、下手な選手は試合に出さん。
武藤先生の言葉が終わると道場内はざわめく。
俺は弓を取りに立ち上がると、糸も立ち上がっていた。
先に射場に入る姿を見届け、俺も射場に入り、矢をつがえた。
弦が引かれていく音、会で弦が震える音、
矢が放たれる音＿＿＿＿ツルネ。
俺と糸のツルネはその場をはしり、静寂をもたらせた。
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作者名：銀河 | 作成日時：2019年8月10日 13時
