いや、私の関西弁とちゃう。 (ページ10)

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咀嚼を続けると目をかっぴらいて私に視線を移す。

美味しい？という意味を含めて首を傾げると、

「うまぁ…」

と宮くんは零した。

せやろ～と秋穂が先に反応しこれも上手いでー！と他のもんも宮くんに渡した。

気に入ってくれたのか、彼は何も言わず私のお弁当を食べ始めた。

料理のええとこは、仲よおなかった人とでも美味しいものを囲めば仲良うなれるってとこやな～。

嬉しそうに食べてくれとる3人をみてしみじみ思った。

「「「「ご馳走様でした！」」」」

今度は4人でパチンと手を合わせてご馳走様とお弁当やレジャーシートを片付けた。

レジャーシートを片付けとる途中、「なぁ、」と今度は不機嫌でない声で呼ばれた。

「ん？」

「そのさ、すまんかった。」

疑って、と罰の悪そうな顔をする。

別にええのになぁと思いつつも何て返せばええんか戸惑っとると、

「あっははは！侑くんも八重のご飯のトリコやなぁー！！」

と秋穂が言う。

「せやな。」

秋穂の言葉に素直に頷く彼に嬉しくなった。

それにしても、明るい彼女の声色に助けられたなぁ…

流石、アホやけど私の事をよぉ理解してくれとる子やわ。

…グッと、親指をたててアピールしてくる彼女を叩きたくなったのはしゃーないことやと思う。