いや、私の関西弁とちゃう。 (ページ5)

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「喧しいんやけど」

不機嫌をまったく隠さない宮くんは寝ていたようだ。

「あぁ、ごめん。煩かったなぁ」

すぐに謝った私に「それと、」と続けられた。

「自分、エセ関西弁やめてくれん？

腹たってくるねん。耳障りや」

え、と驚く私と宮くんにはぁ?!と怒る秋穂。

いや、そもそも…ちゃうしなぁ

「いや、エセも何も私、関西弁ちゃうで。」

「はぁ？言い訳とかええわ」

「いやいや！待ちや！

私昨年三重から越してきてん。やで、私のは三重弁！もっと言えば伊勢弁やわ！」

私の主張により眉間に寄せていく。

「まぁ、三重なんてむっちゃ微妙な位置やであれやけど、私が元住んどったとこは田舎やでクセあんのかもしれん。」

そう言っても納得しないのか、「きっしょ」とまた寝る体勢に入った宮くん。

…さすがにイラっとくるよね。

どつきまわしたろか、こいつ。

拳を作ると、チャイムがなる。

チッ、命拾いしたな。

心の中で捨て台詞をはいて前を向いた。

宮侑の第一印象なんか人気な人

第二印象優しい人

第三印象ウザイ話のわからん男。