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19 侑side ページ20
侑side
「勘違いするやん…」
ボソリとギリ聞き取れた八重の声は震えとって、
瞳は少しずつ潤んでいく。
「ちょ、まっ、」
「ホンマに今日なんなん?!
昼間とか、真剣な顔して、今やって、断ったって聞いて嬉しそうにしてさ！
勘違いするんやって！これ以上期待させるんやめてや！」
ついに溢れた雫は八重の頬を伝って地面に不規則に水玉模様を作った。
必死に手でその雫を止めようする八重が愛おしくて、
手首を引いて自分の腕の中に閉じ込めた。
へっ、と驚く八重を無視して、髪を撫でる。
俺も、期待してしまう。
「八重のこと、好きやねん。」
八重の肩に顔をうめて、精一杯の愛を囁く。
ギュッと、離さんように腕に力を込めて、
ヘタレな俺でごめん。
勘違いも期待もしてや。
「好きや」
その代わり、今までの分いっぱい好きを伝えるから。
「やから、俺のもんになって？」
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作者名：銀河 | 作成日時：2019年3月7日 16時
