いや、私の関西弁とちゃう。 (ページ14)

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御手洗から帰って来れば、顔を赤くした侑とニヤニヤしとる倫と秋穂、最後のおかずを食べる治くんと目をキラキラと侑に向ける銀。

…どう言う状況？

秋穂に聞いてもさぁ～とニヤけ顔を深めるだけやった。

なんや、腹立つな。

そんな秋穂はほら～侑頑張らなぁ～と侑を挑発する口調で侑をつっつく。

その挑発にのっかったっぽい侑は喧しいわ！今から言おう思っとったとこやねん！と声を荒らげとった。

1人、いや、治くんもか？

私と治くんだけがこの状況を理解できとらんだ。

「なんなん？侑がなんかったん？」

空気を読めてへんだらしく、秋穂と倫は腹を抱えて笑いだした。

侑は見たことがあらんくらい顔を赤くしとった。

え、なんかすまん。

それでも、困惑状態の私にはこの状況を理解するんは難しくて、首を傾げることしかできんだ。

「ちょお、こっち来てや」

「え?!」

勢いよく侑に手首をつかまれて屋上を後にした。

後から侑頑張りぃや、やらお弁当はこっちに任しといてごゆっくり～と秋穂と倫の声が聞こえた。

なんも言わずにグイグイ連れてこられた空き教室。

やっと振り返った侑の真剣な表情にドキッとしたのは、私だけの秘密。