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高校から兵庫県に引越しして来て、稲荷崎高校に入
学した私は、人見知りをあまりせず、
ボチボチ仲のええ子もできて楽しい生活を送っている。
の〜んびり過ごしとったら1年はあっという間で、今日から私、三井 八重は2年になる。
2年の靴箱の前に貼り出されたクラス表を除くが人集りのせいでまったく見えん。
「あかん、まったく見えん。
もうちょい、後にせなあかんか…」
肩をあからさまに落とすと、後ろの方から右肩を2度程叩かれた。
誰？と振り返るとあの有名な宮 侑くんやないですか…
つい、ガン見してしまっていると「自分、名前は？」と尋ねられた。
首を傾げた私に見えやんのやろ？とクラス表を指さした。
見てくれるってことでええんかな…
「三井 八重、」
名前を伝えると三井な、と探してくれる。
え、聞いとった話と全然ちゃうやん。
宮 侑は冷たいって聞いとったんやけど
困っとん気付いてクラス表代わりに見てくれるとか、普通に優しすぎやん？
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作者名：銀河 | 作成日時：2019年3月7日 16時
