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道場内に足を踏み入れると、男の人はノートに"正"の字を書き足していた。
私達が入ってきたことに気付くと、柔らかい表情でまた手で招かれた。
湊が腰を下ろすと同時に私も正座をして大人しく待つつもりだったけど、
邪魔をしてはいけないと思ったのか、白い梟のフウが正座をする私の膝へ飛び降りた。
どうすればいいのかわからなかったけど、せっかくの機会だしなんて軽い気持ちでフウを撫でて待つことにした。
「人が弓を引いてるとこに顔を出すなよ。
何かあったらどうすんだ。」
そう言われてハッとしてしまう。
確かに軽率な行動だったなんて反省…。
ノートをチラリと見た湊が
「何射中ったんですか？」
と、男の人に尋ねた。
「ん？」なんて声を零した彼は口角を上げ○×はつけてないと言った。
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作者名：銀河 | 作成日時：2019年2月1日 21時
