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日が暮れ始め、道場は夕日色に染まる。
私はあらかじめ記入していた入部届を片手に更衣室付近で立ち止まった。
俺は、もう弓引きじゃない!
何故かその言葉に胸が苦しくなった。
更衣室から出てきた鳴宮 湊くんは藍髪くんに体操服を押し付けて道場を後にした。
「竹早くん、彼はもしかして」
「早気です」
早気
弓道をしている人なら誰もがなりうるものだ。何かしらの影響で会が保てなくなり的を狙えなくなるものだった。
やっぱり、そうだったんだ…
「トミー先生!これ!お願いします!私今日は失礼させてもらいます!」
「え?きみはー…」
「入部希望の相楽 心音です!明日来ますからー!」
トミー先生に入部届を押し付けて鳴宮 湊くんの後を追う。
何故か、ほっておけなかった。
自転車にまたがる彼に追いついた
「鳴宮 湊くん!!」
彼は気付かないのか自転車ではしり始めた。
「ええ?!ちょ、待って!」
すぐに私も自転車に乗って彼を追いかける。
ちょっ…速すぎなんですけど?!
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作者名:銀河 | 作成日時:2019年2月1日 21時