十五 ページ15
「……ん？」
�陲舛磴鵑�目を覚ました。
神社で倒れて、慌てて近くにあった公園のベンチまで照史が運んでくれたのだ。
照史と淳太いわく、最近バイトが忙しかった為に疲労が溜まっていたんじゃないかということだった。
「大丈夫？」
「あ、皆ごめんなぁ。急に立ち眩みがして……。貧血なんかなぁ。」
起き上がるのを心配そうな顔で神ちゃんが補助する。
流星がペットボトルの水を手渡すと、一口だけ飲み、口を開いた。
「悪いな。もう大丈夫やから行こか。」
「何言ってるん？今日はもう帰ろ。」
しげが反論するが、�陲舛磴鵑楼豸�に首を縦に振らない。
何でこんなにも帰る事を嫌がるのだろうか。
「�陲舛磴鵝�帰ったら何かまずい事でもあるん？」
俺のその一言で�陲舛磴鵑瞭阿�が止まる。
全員の視線は�陲舛磴鵑肪蹐�れている。
「……ええから。行くで。」
そう言うと、ベンチから立ち上がって先に歩いて行ってしまった。
「何であんなに頑なに行こうとすんねん。」
「まぁまぁ、でも足取りはしっかりしてるで。」
「せやけど、さっきまでフラフラやったやん。」
「さすがに次倒れたら強制的に帰ろ。」
前を歩く�陲舛磴鵑硫�には照史がいる。
それを眺めながら二人には聞こえないように淳太、流星、しげ、神ちゃんが話している。
眩暈の事に気づいていたのは俺だけだったのに。
きっと�陲舛磴鵑漏Г�今日を楽しみにしていた事を気づかって無理をしている。
フォローできなかった俺のせいだ。
「望のせいやないで。」
肩に手を置かれ、顔を上げると流星がいた。
何で俺のせいじゃないって言いきれるんだ。
「俺も気づいてたから。」
悔しそうな表情で前を向いたその姿を見て、心が少し軽くなった。
そうこうしている間に神社に到着した。
今のところ�陲舛磴鵑眤臂翩廚修Δ澄�
しかし鳥居をくぐったその瞬間、目の前にいた�陲舛磴鵑�ふらついた。
まただ。
「うっ……。う゛ぅぅ……。」
何かに苦しんでいるようなその姿を見て、思わず駆け寄る。
ついには立っている事もできなくなり、その場にしゃがみこんでしまった。
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作者名：かんた | 作成日時：2020年4月30日 23時
