【リボーン】 捕らわれの姫君

episode12 ページ15

＿＿＿A……


我らにとっては……貴様ら一族は邪魔でしかない。


だから、今此処で死んで貰おう……


……？どうして……私の足下が紅いの……？


どうしてこんなに痛いの……？


ドウシテコンナニメノマエガアカイノ……？


私……撃たれたの………？


上手く息が出来ない。


全身が……焼けるように痛い。


そっか………これが「死」なんだね……


私＿＿＿＿＿「死ぬ」んだね＿＿＿……？


？「……A…」


この声は……？


？「A。起きて下さい」


綺麗な……オッドアイ……これは……


貴「……骸……さん？」


骸「目が覚めましたか。…随分魘されていましたが……大丈夫ですか？」


貴「はい、大丈夫です。骸さんは、私を起こしに来てくれたんですか？」


私を助けてくれた人＿＿＿


命の恩人……


骸「いえ……通りかかったら随分と苦しそうな声が聞こえて来たので……つい」


そうなんだ……心配かけちゃったな……


貴「手………握っていてくれたんですか…」


見ると、骸がしっかりとAの手を握り締めていた。


Aもしっかりと骸の手を握り返す。


骸「……っ！具合はどうですか？」


貴「あまり良いとは言えませんが……だいぶ、落ち着きました」


Aは儚く微笑む。


貴「お心遣い、ありがとうございます」


そう言って微笑んだAは、消えてしまいそうな程弱々しくて……


＿＿＿……やはり無理してますね。


骸「あまり無理しないで下さい。……分かるんですよ」


貴「………ごめんなさい」


Aは弱々しく呟き、俯いた。


骸「もっと僕を……頼って下さい」


貴「ありがとうございます……」


＿＿＿貴女は……僕が守りますから＿＿＿＿…

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