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伊黒side

「俺の妹を傷つける奴は
柱だろうが
何だろうが
許さない!!」

「ハハハハ!!
そうかい
よかったなァ」

そいつはそういうと、不死川に突っ込んでいった。
彼奴は馬鹿なのか?
柱に叶うわけが無かろう。
ましてや、この状況を分かっているのか?

「やめろ!!
もうすぐお館様がいらっしゃるぞ」

冨岡が叫んだ。
一瞬だけ不死川が反応したが、すぐに刀を振る。
そいつはそれを避けた。

 ガッ

そしてそいつは、不死川に頭突きをした。
鈍い音をたてながら両者倒れた。

 
「…」

「ブフッ

すみません」

冨岡が横から口を挟んだとはいえ
不死川に一撃を入れた。

ふーん。

俺はそいつを軽く見定め、ふいと目を降ろした。

ん?相変わらず彼奴(哀柱)は端にいるのか。何故、そんな富岡よりも遠い位置にいるのだ。しかも、泣いているのか?
 
何故、泣いて…

「善良な鬼と
悪い鬼の区別もつかないのなら
柱なんてやめてしまえ!!」

っ!!
そうだ。まずはコイツだ。
まぁ、処刑以外有り得ないがな。
とりあえずコイツだ。
 
…何故俺が哀透にこんなモヤモヤさせられなければならんのだ。
可笑しいな。久しく会っていなかったから感覚が鈍ったのか。
そうだ。それ以外ない。

 
「てめェェ…

ぶっ殺してやる!!」
 
「お館様のお成りです。」

不死川がそう叫んだ後、少し高い声が庭に響いた。

それを聞くと同時に俺は木から飛び降り、不死川の横に着いた。

頭を伏せる。

「よく来たね。
私の可愛い剣士たち。

お早う皆
今日はとてもいい天気だね
空は青いのかな?

顔ぶれが変わらずに
半年に一度の“柱合会議”を迎えられたこと
嬉しく思うよ」

心地よいお館様の声が頭に響く。

…彼奴はいつまで顔をあげているんだ。作法も知らないのか。

 ドゴッ

不死川が無理矢理彼奴の顔を下げさせた。全く、愚かな奴だ。

「お館様に
おかれましても御壮健で何よりです。

ますますの御多幸を切にお祈り申し上げます。」

チッ
俺が言いたかった。

「ありがとう
実弥」

「(私が言いたかった。
お館様に挨拶…。)」

「畏れながら
柱合会議の前に
この竈門炭治郎なる鬼を連れた隊士について
ご説明いただきたく存じますが
よろしいでしょうか。」


「(知性も理性も全く無さそうだったのに
すごいきちんと喋り出したぞ。)」

不死川がそう言った。
まぁ、処刑だろうな。隊律違反をとっても重い罪に問われるべきだ。


 
「炭治郎と禰豆子のことは私が容認していた。
そして皆にも認めてほしいと思っている。」

「!!」

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- ゆきえさん» ありがとうございます!!これからも頑張ります! (2019年11月3日 23時) (レス) id: c63990faea (このIDを非表示/違反報告)
- ゆきえさん» ありがとうございます!!これからも頑張ります! (2019年11月3日 23時) (レス) id: c63990faea (このIDを非表示/違反報告)
ゆきえ - こんばんは、読んでみたら凄く好みでした。更新頑張ってください! (2019年11月2日 22時) (レス) id: 7a259da409 (このIDを非表示/違反報告)
- 零さん» コメントありがとうございます!! すみません!直しておきます! (2019年10月16日 23時) (レス) id: c63990faea (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - コメント失礼します!富岡さんは「富」ではなく「冨」ですよ。これからも頑張ってください! (2019年10月16日 23時) (レス) id: da18fbc248 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年9月9日 22時

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