バビルスの虎(改訂版)

第四ノ話　虎と番犬(1) ページ5

じいちゃんことサリバン理事長が人間の子を攫っ・・・連れてきた翌日。


今日は悪魔学校(バビルス)の入学式だ。


そのため俺はいつもより早く準備をして、家を出る。


『そいじゃ、行ってきます！！』


「「行ってらっしゃい！！」」


悪魔学校(バビルス)は理事長宅のすぐ上の方にある。


だから俺は焦る必要がないので、ゆっくり歩いていく。


(にしても入間くん、かぁ・・・)


自然と白い虎の尾が左右にふよふよと揺れる。


俺はSDだけど、一応じいちゃんの養子って立場だからなあ。


つまり、義理の弟かあ・・・


『ンフフ♪』


何だか楽しくなりそうだなあ。


そう考えているうちに悪魔学校(バビルス)に到着する。


そういえば、今日の入学式の進行役はアイツ(・・・)だっけ？


それなら今頃多分あそこに・・・



ー悪魔学校(バビルス)講堂ー


講堂に入り、辺りをキョロキョロ見渡すと、お目当ての人物を見かける。


『みーつけたっ、カールエゴー！』

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