第十ノ話 大荒れ入学式(5) ページ13
先程までのピリつく空気とは一転、講堂は大歓声と熱気に包まれる。
まあ、興奮するのも無理はない。
何しろこの呪文は噛んだり読み違えたりするだけで四肢が爆散すると言う超危険な口頭呪文。
悪魔はクレイジーで楽しいことが大の大好きなのだから。
このままでは入学式どころではないだろうな、まあもう終わるけど。
教師としてはこの状況は許容しがたいものだが、生徒たちが楽しんでいるのなら、別にいいのかね。
そう楽観的に考えていた俺は自分に近づく厄介事に気づいていなかった。
「おい」
地獄の底から出てきたかと思うほどの低い声に俺の体はビシッと固まる。
ぎこちなく振り向けば滅茶苦茶怖い顔したカルエゴが···········
「·····やー、カルエゴクン、オレにナニかヨウカナ？」
すんげぇ片言でひきつりながらの笑顔を作る。
俺、知ってる。
こういうとき、言い訳したら逆効果なの。
「説明してもらおうか········？」
こめかみに青筋が入り、なにやら黒いオーラを発しまくっている。怖い。
『この事に関しては俺も予想外だよ。何かやるだろうなとは思っていたけど、まさかあそこまで、なんてねえ？』
カルエゴは「はあ···」と溜め息をつく。
そして「まあいい」といい、なにやら腹黒そうな陰湿な笑みを浮かべる。
「できが悪ければ問答無用で退学にするまでだからな、ちょうどいい。」
こいつ、とんでもねぇ顔でとんでもねぇこといってやがる····
果たしてそれは教師がする顔なのか？
俺には暗黒大帝に見えて仕方ないぜ。
明日は新入生の使い魔召喚の儀式。
カルエゴが監督を勤める儀式である。
················心配だから明日時間があったら見に行こっと。
その際に起こる事件についてはまだ誰も知らない。
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ぬう(プロフ) - 更新ばんざい！ (6月25日 9時) (
レス) @page6 id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
神無月 レオ - コメントと応援ありがとうございます！頑張ります！ (6月24日 20時) (レス) id: 30c9837ec6 (このIDを非表示/違反報告)
ぬう(プロフ) - す、、すごく良い！！！最高です( ◜ω◝ )喋り方とか性格とか設定とか全てにおいて神です。更新楽しくお待ちしております (6月23日 17時) (レス) @page5 id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神無月レオ | 作成日時：2023年6月20日 7時
