バビルスの虎(改訂版)

第八ノ話　大荒れ入学式(3) ページ11

俺がカルエゴと絶賛視線戦争をやっている間にステージまで続く道を一人の生徒が歩いていく。


よく手入れをされているさらさらのピンクの髪に、高級素材が使われていると見受けられる制服の長身の男子生徒。


１３冠色頭、アスモデウス·アムリリス様の第一子、アスモデウス家長男のアスモデウス·アリス。


彼が今年の新入生代表挨拶をする者。


つまりは入試首席である。 ヒュー、優等生め。



ちなみに俺の時はカルエゴだったぜ。



俺？············実技に救われたかな。やり過ぎて怒られたけど。解せぬ。



ん？おっとここで俺の視線戦争相手のカルエゴに別の先生が耳打ちを···。




「えー、新入生代表アスモデウス君···に代わりまして、特待生入間君、登壇して下さい。」




oh、何てこったい。 じいちゃん、ここまでいくともう変態の域だぞ。ただの孫馬鹿だぞ。



そろりとじいちゃんの方に目を向けてみると、片手にビデオカメラをかまえ、おろおろしている入間君に向けて指でグッドしてる。



グッドじゃナインよ。よくないのよ。目立っちゃいけないのよ。このハイテンションジジ···ゲフンゲフン、理事長め。



後で入間君に代わってお仕置きよ！をせねば。



え？このネタをどこでって？········どこぞの生徒会長様が持っていらしたものの中から一つ拝借したんだよ。



つまりの人間界の、き·ん·しょ！からね。·········なぜ人間界の文字が読めるかって？





····················それはまた後日、俺の気が向いたら話すとしよう。

第九ノ話　大荒れ入学式(4)→←第七ノ話　大荒れ入学式(2)

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す