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気分が悪い。
声の主は、幼馴染みの意地悪な奴。
『二宮和也』
この村の小さな交番の警察官だ。
どうやら、知らないうちにイヤホンを片方外されていたようだ。
「指を動かしちゃって(笑) 妄想でもしてたんですか？」
「うるさいよ。」
「んふふふ(笑)」
生意気な奴は、座り込み、上から俺を見下ろして笑った。馬鹿にされてる。
余計にムッとくる。
どうやら、俺は音楽を聴きながら手を動かしていたらしい。
一番見られたくない奴に見られてしまった。最悪だなー。
いつから見られてたんだろ………
俺は頭を抱え込んで、深く溜め息をした。
「んふふふ(笑)」
「何だよ？」
「おサボりですか？」
「は？」
「いいのかなー、こんな所で。局長さんに怒られちゃいますよ〜？(笑)」
「なっ……今は休憩時間だっつぅーの。」
「はいはい(笑)」
相変わらず、俺、からかわれてんなー。
ヤツには勝てないんだよね。
いつもこんな感じ。まー、いつもの事ですから。もぅ、いいや。
ニノは、俺の隣に座った。
「ふっ(笑)」
「さっきから、何？」
「なんでも(笑)」
また、何か考えてんなー。
ニノは頭の回転が速くて、考えながら行動してる。何も考えてなさそうで、実は周りの事を見てて。俺と結愛の事も見守ってくれいる。
こいつ、結愛と仲が良すぎるんだよー。
この前だって………！
「あ！」
「何？」
「おっまえ、この前、結愛に変なこと教えただろー？」
「何も言ってませんよ。」
「は？嘘つけ！新しい好きな人とかなんとか言っただろ？」
「あーー………」
『そんな事言いましたね』なんていう顔をしている。
『あー』じゃないよ。まったく。
まだ５歳なんだぞ？変なこと教えないでよ。どうやって話をそらすか大変だったんだから。
「お前があんな事を言うから、変な気分になっちゃったじゃん………」
「え？相葉さん、好きな人できたんですか？」
「はぁ？で……出来てないよ！」
「出来たんですね？」
「なっ！」
「出来たんだな？」
「………………」
「はい、かくてー。」
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作者名：さくらもち | 作成日時：2017年8月15日 22時
