夜空に奏でる六等星 (m.a) (ページ11)

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「よし、できた。」

しばらくすると、二階から可愛らしい足音が聞こえてくる。

「ん。起きたな。」

お姫さまの登場だ。

可愛らしくピンっと跳ねた寝癖に癒される。
しばらく見ていたいので直さずにいよう(笑)

「とーとぉ、おはよぉー。」
「おはよ。」

朝起きると、お姫さまは必ず俺にギュッと抱きついてくる。

く～～！可愛いなっ♪

俺は、お姫さまの柔らかいホッペを両手で『むにっ』と優しくつねった。
この顔が胸キュンなんだよね～。
たまんない♪

「とーひょ、たべひょーよ。」
「はいはい(笑)」

俺は、テーブルに朝ごはんを並べた。
結愛は顔を洗い、自分の椅子に『ちょんっ』と可愛らしく座った。

「いただきまぁーす！」

手を合わせ、親子そろって声を上げた。

足をぴょんぴょん跳ねながら食べる姿が可愛いな。
それを見ながら毎日君の姿に満たされる。
幸せだなー。

食べ終わると、一緒に食器をキッチンに持っていった。
そして、昨日の夜に弁当用に作ったオカズを弁当箱に詰めていった。
食器を洗い終えると今度は洗濯物の準備。
洗濯機の中から取りだし、外へ向かった。
結愛はカゴを持ち、ひとつひとつ俺に洗濯物を渡してくれる。
それを俺が受けとり干していく。
洗濯物を渡すのが結愛の仕事。
干すのが俺。
いつもの日課である。

洗濯物を干していると、
ふと隣の家の二階の窓から『ふわり』とカーテンが舞った……

視線を向けてみると、そこにはAちゃんがいて。彼女は、柔らかい笑顔で手を降ってくれた。
俺も、反射的に笑顔で手を降って返した。

一瞬、穏やかな風が通りすぎていく……
旋律上に一音一音きれいに並べられて風同士が奏でてるようだった……。
それは…affettuoso(アフェットゥオーソ: やさしく愛おしく) のように奏でていた。

ゆっくりと二人の世界が動くのを感じる。
彼女の笑顔は、とても……とてもキラキラ輝いていた……

そんな笑顔が印象的で…俺の頭から離れようとはしなかった。