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秘密の日記3【fjky】 ページ11
フジside
逃げてきたところは、空き教室。何あかつらい時、いつもここに来る。
そしてここで絵を描くんだ。絵を描くのは楽しいから、大好き。
今日は桜が綺麗だなぁ。俺も綺麗になれたらな、なんて……。
よし、今日は桜を描こうっと。
どうして、どうしてなんだ……。
外の桜はあんなに満開に咲いているのに、俺は枯れ木しか描けない……。
自然に、そう描いてしまう……。いつもそうだ。俺が一度も、綺麗な絵を描けたことなんて、ない……。
外の桜と俺の描いた桜は、まるでキヨと俺の差を表しているかのようで……。
あぁ神様、なんで人って平等じゃないのですか……？
「俺も、キヨみたいな綺麗な人になりたいよ……」
思わず、涙がこぼれ落ちる……。
ガラガラガラ……
突然教室の扉が開いて、そこにいたのは……
「えっ……？」
キヨ……だった。
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作者名：カナリア | 作成日時：2018年1月21日 9時
