ユニーク魔法 ページ40
『あなたに話す気は無いです。助けてあげたお礼に、そのIDカード。貸してくれませんか？』
研究員 ｢んー、あんたはどこへ行くんだ？｣
『一応"最下層"です』
研究員 ｢俺と途中まで一緒じゃないか！俺と一緒に途中まで行動するってのはどうだ？｣
『………わかりました。なら、急いで行きましょう。オレ、またあの兵たちの相手をする余力は残ってないんです』
研究員 ｢出てきた時どうすんのさ！？｣
『その時は、もう素手で倒すしかありません』
研究員 ｢………ふっ、はは！あの鎧を素手で砕こうってのか？さすがは妖精族だ。ハッハッハ！！｣
『笑っていないではやく走ってください!!!』
なんだ、このおじさんは。
さっきまで殺されそうになっていたのにいい気なものだ。アドレナリンでも出て、テンションがハイになってるのだろうか。
『このドア開けてください！』
研究員 ｢あい、わかった｣
ピピッ、ガチャン、
扉がゆっくりと開いた。
そして不思議な人影が向こう側の通路にうつる。
その影とオレたちは対照的にたっていた。
『…………………………！』
オレの前に立っていたのは、紛れもなく
研究員 ｢……………イデア様………!!!｣
彼は青白い顔をいっそう青白くさせて、似合わない汗を額に滲ませていた。
『…………シュラウド先輩』
イデア ｢……どうやってここまできたわけ？｣
驚いていた表情をすぐに切りかえて、急かすように質問してきた。
カツカツ、と硬質な靴音を響かせて近づいてくる。
そして距離を縮めるようにオレの服の裾を掴んで自分の方へ引き寄せた。
イデア ｢君は外してくれる？命令だ｣
研究員に冷たく言い放つと、研究員はオロオロとしながらオレを置いて去ってしまう。
『ルークさんと一緒に来たんです……』
イデア ｢気が付かなかったよ。混乱に乗じてこの施設に潜り込んだってわけだ｣
『シュラウド先輩の方も、どうしてそんなに焦ってるんですか？施設の停電も、兵たちが研究員を襲ってるのも………普段じゃ、ありえない事態です』
イデア ｢君が逃亡した時もそうだったけど、
"ケルベロス"が動かなくなったんだ。
……………ねぇもしかして、
オルトがおかしくなったのも君のせい？｣
『オルト？……なんの話しです!?』
イデア ｢なんだ違うのか……ならほんとうにオルト自身の………ﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂ｣
先輩は爪を噛んで目を虚ろにさせる。
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小鉄 - 私昨日から小説書かせていただいてるんですがきっかけが主さんなんです！ずっと憧れでしたまだまだ上手に書けていませんが主さんを励みに頑張ります！ (2022年12月10日 15時) (
レス) id: 15ea1c6ed3 (このIDを非表示/違反報告)
めろ(プロフ) - 暇人さん» ありがとうございます😭 (2022年2月17日 23時) (レス) id: 75feb1bede (このIDを非表示/違反報告)
暇人(プロフ) - やばい好きすぎる (2022年2月16日 16時) (レス) @page32 id: 56c105e887 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：金木犀 | 作成日時：2021年11月6日 16時
