近づく危険 ページ35
〜現在〜
どうしてだろう。
姿くらましの呪文を使うと頭にもやがかかったようになる。何か大切な事を思い出そうとしているのに、その"何か"はオレの手を離れていく。
ユウ ｢ 、 先輩｣
『！』
ユウ ｢もう声を出しても大丈夫です。映画を大音量でつけて話し声を聞こえなくしてるので｣
ユウはなるべくカメラにうつらないように口元を隠しながら話しかけてきた。
『………うん』
エペル ｢それにしても凄かったですね。海の中にあんな古代都市があったなんて｣
ルーク ｢ああ。しかし良かったよ、ヴィル達はすぐ無事に帰されるようだね｣
エペル ｢でも、どうしてオルグイユサンは調査期間が長かった………のかな？ヴィルさん達は一日で帰されるって言うのに……｣
『………多分その事については"権力"が関係してると思う。昔の事件でオレは………』
ルーク ｢茨の谷の女王と、STYXが手を結んだということかな？｣
『多分ですけど、その確率が高くて納得できます』
ﾋﾞｰｯ､ﾋﾞｰｯ､ﾋﾞｰｯ!!!!!!!!
突然のブザー音に全員が顔を上げた。
ランプが赤く不気味にひかり、扉や窓がすべて封鎖されていく。
[ヒトサンマルマルより、被検体ROS-859A、SUS-3320Bのテストを開始します]
[現在、該当ファントムの凍結解除中。
職員の安全を万全に期すため、テスト終了まで館内の扉は全て封鎖されます]
[館内を移動中の方は、すみやかに管轄エリアへお戻りください]
エペル ｢なっ、なんだ！？｣
『大丈夫だ。外でブロットの化身たちがテストするんだよ』
ルーク ｢ブロットの化身がテストを？｣
『収容中、教えてもらったんだ。
STYXはブロット調査の為に昔に捕獲したブロットの化身を時々、テストに使うんだって』
ユウ ｢あんな強い化け物たちを何度もテストに使うなんて……ここの防衛システムはすごいんですね｣
ルーク ｢あの膨大な魔力に耐えられるほどの施設があるとは……驚きだよ｣
ズキッ!!!!!!!!
『(っ……)』
一呼吸した時、突然心臓が痛んだ。
じわりと何かが肌に滲んでいくような感覚。
もう始まった。
まだ時間の猶予があると思ったのに。
彼らが言っていた通りだ。
※※※※※※※※※※※※
トロール ｢死の間際になれば、心臓が極端に収縮し、血の巡りが速くなって、魔力が溢れ出す｣
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小鉄 - 私昨日から小説書かせていただいてるんですがきっかけが主さんなんです！ずっと憧れでしたまだまだ上手に書けていませんが主さんを励みに頑張ります！ (2022年12月10日 15時) (
レス) id: 15ea1c6ed3 (このIDを非表示/違反報告)
めろ(プロフ) - 暇人さん» ありがとうございます😭 (2022年2月17日 23時) (レス) id: 75feb1bede (このIDを非表示/違反報告)
暇人(プロフ) - やばい好きすぎる (2022年2月16日 16時) (レス) @page32 id: 56c105e887 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：金木犀 | 作成日時：2021年11月6日 16時
