崇拝者と守り人 ページ32
古びた本のページをめくっていく。
ページ数は333
ルーク ｢これは……｣
エペル ｢……………インビジブル？｣
ユウ ｢
『この魔法を自分自身にかければ、数時間は姿が見えなくなるんだ。いい魔法をみつけられた』
ルーク ｢………………｣
安堵しているAとは相まって、隣で真剣に呪文を読んでいたルークは独り言を呟いた。
ルーク ｢………この印……｣
なぜこんなものが家にあるのか分からない。
古びた本は1つも置いていないはずだ。ご先祖さまの書物をこの私が見つけられなかったのか？
『ルーク先輩はどう思いますか?』
ルーク ｢え……あ、ああ。いいと思うよ。読んでみたけれど、危険な副作用などは無いようだ｣
『よかったです』
エペル ｢それじゃあ、明日には嘆きの島につけるかもしれないから早く寝よう……かな｣
ユウ ｢そうだね。では、お先に失礼します。ルーク先輩、オルグイユ先輩｣
『うん、おやすみ』
ルーク ｢いい夢をみるんだよ｣
エペルとユウが別荘の各々の部屋へ行った。それを見届けてから、Aもルークに挨拶をする。
『その、こんなに豪華な別荘をお借りできて感謝してもしきれません。本当にありがとうございます』
深くお辞儀をしたAにルークは優しく肩を抱いて微笑みを向けた。
ルーク ｢いいのさ。ここまで来てしまったのは私の身勝手な行動に責任があるからね。君達に苦しい思いをさせるわけにはいかないよ｣
2人はお互いに目を見合って、しばらくしてからお互いの部屋に入っていった。
ルークはその間、Aがソファーに置いた本を隠すようにして部屋に持っていった。
ガチャン
扉が音を立てて閉まる。
ルーク ｢なぜこれが我々の別荘に……｣
"この印"は何を表すか知っているけど、この呪文にどんな効果をもたらすのかはわからない。
不確実なことは言えない。
それはただの仮説にしかならないから。
ルーク ｢少し不吉な予感がするね………ページの隅に手書きで書かれた……"悪魔崇拝印"と"詩"…が特に｣
赤黒いインクで描かれた
"人型で額に星のマークがついているヤギが座禅をしている絵"
と
"いつか 逝く時わかるだろう
独りぼっちの 悲しみを ─────────"
という文字の羅列。
暗がりの中で学生が見るには些か刺激が強かった。
ルーク ｢………黒魔術、とは少し違うようだね｣
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小鉄 - 私昨日から小説書かせていただいてるんですがきっかけが主さんなんです！ずっと憧れでしたまだまだ上手に書けていませんが主さんを励みに頑張ります！ (2022年12月10日 15時) (
レス) id: 15ea1c6ed3 (このIDを非表示/違反報告)
めろ(プロフ) - 暇人さん» ありがとうございます😭 (2022年2月17日 23時) (レス) id: 75feb1bede (このIDを非表示/違反報告)
暇人(プロフ) - やばい好きすぎる (2022年2月16日 16時) (レス) @page32 id: 56c105e887 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：金木犀 | 作成日時：2021年11月6日 16時
