[HQ] 硝子を傷つけないため [短編集]

背後の温もり [天童覚] ページ22

眠い、強烈に眠い。

しかし私はベッドに行く気力さえ残っていない

もういっそリビングで寝てしまおうか









「あれ、Aチャーン、おねむデスカ？」

「……………うん」

「おっと、かなりおねむダネ、」









そう言って覚は座っている私の背後に回り、後ろから抱きしめた









「最近疲れてるんデショ〜？ちょっとくらいおねんねしてて大丈夫ヨ〜」

「そうする……」








そういって覚は私を寝かしつけるように優しくゆらゆらと揺れている

覚の長い腕に抱きしめられて

少し高めの体温に暖められて



私はすやすやと寝てしまった









「…！」

「お、Aチャン起きちゃった？」

「いまなんじ」

「もうAチャン寝始めてから4時間はたったネ」

「………え！？！？」

「すやすや寝てて可愛いかったヨ〜？」

「いや、起こしてくれて良かったのに！！」

「起こすの可哀想ジャン」









それにしても、寝過ぎた

だけど、覚のおかげで幸せな夢を見た気がする



…もう覚えてないけど









「覚、なんかね、私楽しい夢見た気がするよ」

「ホント？なんか気持ち良さそうな顔してたもんネ」





「ありがとね」









覚の方を向くと

心底幸せそうな顔をして私の肩に頭を乗っけている




覚も幸せそうじゃん









「じゃーさ、お礼としてキスしてほしいナー…？」


「…でた、覚の甘えたモード」


「ホラ、早く」









「ありがと、好きだよ」









「俺、お前だけには敵わねーわ」









私達は向かい合うように体勢を変え

そのまま優しいキスをした







普段の覚とは違って少し色気のある覚









彼のパーカーの萌え袖まで愛おしい______









……

ぬわー！！！また更新が開いてしまいました！！！
ただいま私受験を控えていまして、、、

しかし、できる限り更新いたしますのでしばしお待ち下さい…！！


リクエストも是非是非お願いします〜！！

甘噛み [二口堅治]→←綺麗過ぎた故に [牛島若利]

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