現状確認 ページ8
海岸の隙間に溜まっている海を覗き込むと、そこには知らない女の子が立っていた。
腰ほどまである茜色の長い髪。
髪と同じ茜色のキリッとした感じの大きめの瞳。
服装は白い半袖シャツにデニム生地のスキニー。
シンプルだけど、だからこそ今の自分のスタイルの良さが際立って見える。
腰には茶色の少し大きめなポーチ。
中を確認したら、小型のナイフとお金がいくらか。それと一通の手紙が入ってた。
私は海岸の岩に腰掛けて、手紙を読む。
『サヤへ。
おめでとう。君は晴れて“ワンピース”の世界の住人となった。
今の君がいるのは春島の無人島。時間軸は前の君がトラップする5年前。
君が言ってた生活するための必要最低限のものと、君の“大切なもの”は近くの洞窟に用意してあるよ。場所は同封しておいた地図で確認すること。
それと、近くに街があるから、もし行きたいなら水色の桜の咲いてる海岸から出て海流に任せてれば自然に着くよ。
お人好しの多い島だから、万が一君が移住したいって言っても受け入れてくれるはず。
小型船とログポーズは用意しておいたから自由に使って。
注意事項としては、緑の桜が咲いてる方の海岸は海流が荒れてるから、行っちゃダメ。
森の深くまで行かなきゃそこまで強い奴は出てこない筈。近くの動物を目を瞑った状態で一撃で倒せるようになってから行って。
まぁ、伝えるべきはこれくらいかな。
サヤ、今度はちゃんと長生きするんだよ。
修行頑張ってね。
君の神さまより』
「はは、やっぱり神さまは優しいなぁ」
誤差で死なせてしまったのだからこれくらい当然、なんて言われてしまいそうだけど…でも、こんな手厚く環境を用意してくれちゃう辺り、神さまだって相当お人好しだ。
…うーん、空いたくなってきた。
でも、そうも言ってられない。
これ言ったらまた神さまに「おバカ！」って怒られるのは確実だし。
「よしっ、頑張りますか！！」
私はパシッと頬を叩いて喝を入れた。
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花南(プロフ) - コリーさん» うわぁ、コメントありがとうございます、とっても嬉しいです！！ 更新、頑張ります(｀_´)ゞ (2020年6月11日 21時) (
レス) id: ce7cd0fe35 (このIDを非表示/違反報告)
コリー - 気になる〜〜〜 とっても面白いです！更新楽しみに待ってます！！ (2020年6月11日 16時) (レス) id: 40d23dab50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花南 | 作成日時：2020年3月8日 6時
