久しぶりな景色 ページ7
「…っ！」
目を開けると、そこにあったのはあの白い空間ではなく、真っ白な砂浜と、どこまでも続く、綺麗な海だった。
キョロリと辺りを見渡せば、後ろには大きなピンク色の山。
フワリと潮風が私の頬をかすめると、私の“茜色”の髪と共に、桜の花びらが一斉に舞う。
「春島かぁ。なかなかいいじゃんか」
ぼやくようにそう呟いて、今度は肺がいっぱいになるほどに空気を吸い込む。
…あぁ。そうだよ、この匂いだ。
一度元の世界に戻ってから、毎日海に行っていた。
あの楽しい日々を忘れたくなくて。
どこかで、彼らと繋がっていたくって。
でも、元の世界の匂いは、ここのモノとは少し違っていて。
ずっと物足りなかった、失ってしまったようなモノを、やっと取り戻せたような気になる。
「ただいま」
大好きなこの世界の海にそう挨拶すれば、一際大きく潮風が吹いた。
それがなんとなく、
「おかえり」って言われたみたいで
そんな訳ないと分かっていても、
なんだかとても、くすぐったい気持ちになった。
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花南(プロフ) - コリーさん» うわぁ、コメントありがとうございます、とっても嬉しいです！！ 更新、頑張ります(｀_´)ゞ (2020年6月11日 21時) (
レス) id: ce7cd0fe35 (このIDを非表示/違反報告)
コリー - 気になる〜〜〜 とっても面白いです！更新楽しみに待ってます！！ (2020年6月11日 16時) (レス) id: 40d23dab50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花南 | 作成日時：2020年3月8日 6時
