2度目の誤差 ページ4
「でさ、さらっと聞き流しちゃったけど、私また車に跳ねられたんだ？」
「そうだよ。しかも今度は死んだも同然。このままあっちに帰ったら、十中八九、死ぬ」
「んー、随分とバッサリ言うね、神さま」
「君に対する遠慮は必要ないって思い出したからね」
神さまはそう言いながら軽く肩をすくめると、「でも、真面目な話」と声のトーンを落とした。
「君は“また”、運命から外れた死を迎えようとしているんだよ。ここに来るってのは、そういう事だ」
「…つまりは、私は2回も運命とやらの誤差で死にかけてるって訳か。なんか、もはや笑えるね」
「笑えない！
いい？そもそもこの誤差が生まれる事自体あっちゃいけない事なの。
だってのに、今回は“同じ人間”が、“二回”も“交通事故という同じ誤差”で死にかけるだなんて前代未聞もいいところ。
お陰で
怒涛の勢いで話し始める神さま。これは相当鬱憤が溜まってそうだ。
たまに見える金色の瞳の下には薄らと隈が見えるような見えないような…
「なんか、生々しい神さま事情は聞きたくなかったなぁ」
「だまらっしゃい」
「で？結局、私はどうなんの？？説明受けるだけ受けて、本体に戻って死ぬの？」
「そんな事させるんなら、最初から呼ばないよ。
…あんまり時間もないみたいだし、単刀直入に言おうか。
サヤ。君にはこちらでの人生を終わらせて、もう一度、あの世界へ行ってもらう。
こちらの都合で悪いとは思うけど、前回とは違って、もう元の世界に戻る事はできない。
ま、所謂転生トリップってやつ」
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花南(プロフ) - コリーさん» うわぁ、コメントありがとうございます、とっても嬉しいです！！ 更新、頑張ります(｀_´)ゞ (2020年6月11日 21時) (
レス) id: ce7cd0fe35 (このIDを非表示/違反報告)
コリー - 気になる〜〜〜 とっても面白いです！更新楽しみに待ってます！！ (2020年6月11日 16時) (レス) id: 40d23dab50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花南 | 作成日時：2020年3月8日 6時
