銃の師匠 ページ20
バァン！！
引き金を引くと同時に溢れた銃声が、ピンクの森に響き渡る。
「あ〜、やっぱブランクあるってデカいな」
そういいながら片手で頭をかく。
的の方を見てみれば、当たってはいるものの、中央から多少外れた場所が綺麗に打ち抜かれていた。
「いやいや、6年も触ってなくてこれなら、サヤはなかなかセンスあると思うぜ？」
「えー、そうかな？」
「おうよ！」
そう言ってサムズアップを向けてくるのは海賊団でも随一の狙撃能力を持つヤソップさん。
なぜ私が銃を使っているのか。
事の初めは昨日、赤髪海賊団の何人かを家(洞窟)に招いた時にベンさんが奥の方に置かれていた私の拳銃を見つけたのだ。
『サヤ、これお前のか？』
『うん、昔もらったの。とはいえ、弾数の問題もあってずっと使ってないんだけどね』
『ふむ……サヤ、また使いたいか？』
『そら、まぁ。道具は使わなきゃダメになるし』
『じゃ、1発やってみろよ、サヤ』
『ヤソップさん！』
『この型の弾ならウチに替えがあるしな。
…大事なものだから、武器としてちゃんと使ってやりたいんだろ？さ、物は試しだ！』
と、まぁ、こんな流れで現在に至る。
「うーん、サヤ、ちょっと貸してみろ」
「はい」
素直に渡せば、ヤソップさんは少し銃を手で触ったあと、パァン！と躊躇なく打った。
的を見れば、当然の如くど真ん中が撃ち抜かれている。
「うわ、
「おい！」
思わず出た言葉にヤソップさんが反応する。
いやだってやらせた後に真ん中ぶち抜くなんて、大人気ない以外なくない？
「性能が飛び抜けて良くはないが、この軽さを考えると中々悪くない。手入れもしっかりしてるし…うん、いい銃じゃねぇか」
「護身用として私でも扱えるようにって選んでくれたんだ。最初は借り物だったんだけど、気に入ったんならやるって、そのままくれたんだ」
因みに、拳銃の名前は咲夜。
夜、花が綺麗に咲いている所で渡されたからそう名付けたのだ。
「うーん、教えてやろうか？」
「え？」
「銃の扱い。また使えるようになりたいんだろ？」
「そりゃまぁ、そうだけど」
あ、なんかこの流れデジャブだ。
そう感じたのと、ヤソップさんがニヤリと笑うのは同じタイミングだった。
「まーまー気にすんな！ここにいる間は、この天才狙撃手ヤソップ様が師匠になってやるよ！！」
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花南(プロフ) - コリーさん» うわぁ、コメントありがとうございます、とっても嬉しいです！！ 更新、頑張ります(｀_´)ゞ (2020年6月11日 21時) (
レス) id: ce7cd0fe35 (このIDを非表示/違反報告)
コリー - 気になる〜〜〜 とっても面白いです！更新楽しみに待ってます！！ (2020年6月11日 16時) (レス) id: 40d23dab50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花南 | 作成日時：2020年3月8日 6時
