同居人ができました ページ14
「おーい、サヤー！！キノコとってきたぞー！」
「ありがとーって、何これ！？毒キノコばっか！！」
「え"」
「これと、これと、これと、あと、これも…」
私はそう言いながら、シャンクスの持ってきたキノコをポイポイと下に落としていく。
「ったく、何をどうしたら毒キノコをピンポイントで持ってくるのか…」
「アッハハ！わりぃ、わりぃ」
頭をガシガシとかきながら全く懲りてないようなシャンクス。
あの後シャンクスに番号聞いて、電伝虫を使って赤髪海賊団連絡。
“お宅の船長預かってるんで早く迎えに来てください”といえば、ひたすらに感謝された。
どうやらそこまで遠くなかった様で、1週間足らずで着くという。流れ的に、それまではシャンクスと暮らすことになった。
因みに、シャンクスが電話を代わった瞬間、電伝虫が般若の顔になって2時間お説教コースが開始した事をここに記しておこう。
(まさかウチの電伝虫があんな顔するなんて…できれば知りたくなかったなぁ)
そして、現在。彼と暮らし始めてはや3日。
この能天気を矯正するのは無理だと悟った今日この頃である。
「サヤはしっかりもんだなぁ」
「シャンクスはもっとシャキッとしようよ…あ、やっぱいいや」
「え、何だよ」
「だって、シャキッとしたシャンクスとか…なんか怖い。うん、今ぐらいが丁度いい」
「俺褒められてんの？貶されてんの？」
「さぁ、どうでしょう」
私がシャンクスの問いに答えず歩き出すと、シャンクスも後をついてくる。
「サヤはいつも怪我してんのな」
「まぁ、毎日ハルと
「何でそんなに強くなりたいんだ？」
「そんな大層な理由は無いよ。単に守りたいものを守れる様になりたいだけ」
もう、自分の無力に嘆いているだけの日々なんて、味わいたくない。
「なるほどなぁ」
シャンクスは、シミジミとそう言う。
私には、そこにどんな感情が含まれてるかを知る事は出来なかった。
「あ、ニュース・クー！新聞頂戴！！」
「お前、朝も買ってなかったか？」
「うん、けど、何もなかったならそれでいいし、何かあったらすぐに知りたいじゃん？」
「…まぁ、それもそうだな」
そう言うシャンクスの顔には、納得以上に、呆れの表情が浮かんでいた。
そして、何故かしょうがないなぁとでも言いたげな生暖かい視線を送ってくる。
…え、何で？
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花南(プロフ) - コリーさん» うわぁ、コメントありがとうございます、とっても嬉しいです！！ 更新、頑張ります(｀_´)ゞ (2020年6月11日 21時) (
レス) id: ce7cd0fe35 (このIDを非表示/違反報告)
コリー - 気になる〜〜〜 とっても面白いです！更新楽しみに待ってます！！ (2020年6月11日 16時) (レス) id: 40d23dab50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花南 | 作成日時：2020年3月8日 6時
