目が覚めたら side赤髪 ページ12
パチリと目が覚めると、俺はベッドの上に寝ていた。
「あ"…？」
「ん、起きた？」
口から溢れた音は随分と掠れていたが、近くにいたやつにはそれが聞こえた様で、ひょこりと顔を出した。
茜色の長い髪に同じ色の大きめな瞳。
胸があるから女だろうが…かなり整った顔立ちで、顔だけじゃ男か女か区別がつかねぇ。
「熱は…なさそうだね。起き上がれる？」
そいつは俺の額に手を当てた後、そう聞いてくる。
俺が頷いて起き上がれば、満足そうな顔をしてグイ、と木製のカップを渡してくる。
「はい、水」
俺は差し出された水を一気飲みして、ぷはーっ！と声を上げた。
あーー、生き返る〜！
「で、次はこれね」
俺はそれを受け取って口に流し込む。爽やかな甘さが喉を通ったと思えば、面白いくらいに喉の痛みが消えていった。
「あっっま！！でも悪くねぇな。これ…ハチミツとレモンか？」
「うん、蜂蜜レモン。飲んだ事ないの？風邪ひいた時とか、飲まない？」
そいつはきょとん、と言う顔で俺に聞いてくる。
そういや、船で誰かが風邪をひいてた時に飲んでた様な、飲んでなかったような…？
「いやぁ、風邪とかなった事ねェからな！！」
「あぁ、やっぱアンタもそれ系の人種なワケね」
ガハハと笑えば、そいつは呆れた様な笑いを返してくる。
「んで、」
「おう…？」
話を切り出す様な言葉にそいつの方を向けば、そいつはベッドの前にある椅子に、長い足を組みながら、こちらを見ていた。
その目は悪戯っ子の様に細められ、茜色がその好奇心をありありと見せている。
「あんたは“腹から血を出しながら”この春島、スカラ島に“たった1人”流れ着いてた訳だけど…
何がどうしてそうなったのか、教えてくれない？
“赤髪のシャンクス”さん」
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花南(プロフ) - コリーさん» うわぁ、コメントありがとうございます、とっても嬉しいです！！ 更新、頑張ります(｀_´)ゞ (2020年6月11日 21時) (
レス) id: ce7cd0fe35 (このIDを非表示/違反報告)
コリー - 気になる〜〜〜 とっても面白いです！更新楽しみに待ってます！！ (2020年6月11日 16時) (レス) id: 40d23dab50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花南 | 作成日時：2020年3月8日 6時
