なまいき度 7% ページ7
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今ぐらいの時期に、毎年この高校は体育祭を行っているらしい。
どの学年も体育はその練習。
みんな気合が入っているのか、普段より怪我人が増える。
丸『っ痛〜…Aちゃん、怪我した〜』
「うわ、派手にやったね」
丸『せやねーん。ズコーっておもいっきし転けてもうた』
「痛そう。先にそこで足洗ってもらってい?」
丸『はーい』
右膝を派手に擦りむいた2年の丸山くん。
私の言うことを素直に聞いてくれるいい子。
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丸『Aちゃん、足洗ったで』
「ん、じゃあ消毒してくね」
丸『ぅえー。それ絶対せなアカン?』
「せなアカン、ほら足」
丸『...っ!!AちゃんAちゃん!!』
「ごめん、痛かった?」
丸『もー相変わらずSなんやから♡』
「ちょ、ほっぺた突かないで」
大『きっしょ』
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いつの間にか開いていたドア。
きっと丸山くんが大きい声出してたから、開いたのに気付かなかったんだなー。
丸『何で大倉がおるん』
大『お前帰ってくるん遅いんやもん』
ほうほう、ここの2人は同クラか!
丸『今Aちゃんに手当してもらってる所やから』
大『気安く名前で呼ぶなや』
ドアにもたれかかりながら、ギロリと丸山くんを睨む。
今日機嫌悪い?
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作者名:お も ち | 作成日時:2017年3月20日 3時