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なまいき度 32% ページ32
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それからというもの、大倉くんと関わる機会はぐんっと減った。
そもそも、前までが異常だったのかも知れない。
大倉くんが毎日のように保健室に来てくれるから、それがいつの間にか私の中で当たり前になっていって、今大倉くんと関われないこの現状が、寂しくて辛くて仕方ない。
なんでもっと早く気付かなかったんだろう。
いや正確には、気付かない振りをしてたかな。
生徒と教師。
それだけを気にして、大倉くんの真剣な気持ちから目を逸らしていた。
今までどれだけ大倉くんが傷付いたことか。
今まで私はどれだけ大倉くんを傷付けたのだろうか。
私が今泣いたった何も変わらないのに、そう分かっているのに、どうしても涙は抑えきれなくて次々と目から大粒の涙が溢れた。
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作者名:お も ち | 作成日時:2017年3月20日 3時