なまいき度 18% ページ18
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「大倉くんーお昼だけど」
ベッドのカーテンをそっと開けると、規則正しい寝息をたてながらスヤスヤと眠る大倉くん。
口は半開きだし腕は枕元にバンザイの状態。
熟睡だなー。普段もよく寝るけど、こんなにガッツリ寝てる所は初めて見た。
素晴らしくマヌケな顔してるけど、小さい子みたいで可愛いらしい。
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「起こすのは可哀想か、」
独り言のようにポツリと呟き、戻ろうとした時目にとまった1本のスポーツドリンク。
"忠義、ゆっくり休むんやで♡"
癖のある丸っこい字で大きくボトルにそう書かれていた。
丸山くんだ。
些細な所にまで気を使える彼の優しさに心があったかくなる。
そのスポーツドリンクも半分くらいに減ってるから、きっと起きて水分取ってるんだね。
一安心。
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大『A、ちゃん?』
「ん?」
まだしっかりと目が開いてない、寝起きの大倉くんは何だか面白い。
「ははっ、すっごい顔」
大『わ、見んといて!』
「今更隠しても意味ないって」
大『俺、ガッツリ寝てたやんな?』
「うん、ガッツリ」
大『最悪や〜寝相も寝顔もヤバイのに』
「初めて見た、あんな大倉くん」
大『もう生きていかれへん』
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作者名:お も ち | 作成日時:2017年3月20日 3時