なまいき度 2％ ページ2
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「えっと。皆さん、初めまして！
今年度から養護教諭として働くことになりました。落合Aです。
基本保健室にいるので、怪我したときは勿論、相談事などあれば気軽に来てください。
分からない事ばかりで、皆さんに沢山迷惑をかけるかと思いますが、どうぞよろしくお願いします！」
パチパチと拍手の音が響く体育館。
私はガタガタと震える手足を必死に抑え、無事挨拶を終えた。
...と思っていた。
ふぅー。噛まずに言えた〜！
何て、呑気なことを考え、浮かれていたからだろうか。
(バタンッ)
「...痛った、」
マイクのコードに気付かず、全校生徒の前でド派手に転んでしまった。
初日からこんな事あっていいのか。
周りからは生徒のゲラゲラと笑う声やコソコソと話す声。
最悪だ。生徒や先生方の前で大恥をかいてしまった。
明日からこの事を馬鹿にされ、変なあだ名がつくに違いない。
打ち上げられたマグロとか？トドとか？
あぁ。考えたくもない。
恥ずかしさとぶつけた膝の強い痛みで立ちたくても中々立てない。
顔がどんどん熱くなっていくのが自分でも分かる。
穴があったら入りたいってまさにこーゆ状況の事。
そんなとき、
『大丈夫っすか。』
って大きな手が目の前に差し出された。
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作者名：お も ち | 作成日時：2017年3月20日 3時
