無添加な年下

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岩田side



あー、帰りたい。

すっごい帰りたい。


｢いわたさぁーん｣


ぁー。ムリ。

すげーベタベタしてくるし
俺の嫌いな香水の匂いだし
語尾が伸びる感じも無理だし
下心見え見えだし。


そして何より


あいつがいつもより可愛いから無理。


清楚な感じでスカートとかも穿いてて
いつもの薄めの化粧でも可愛いのに
ちゃんとした化粧とか、もう…反則だろ。


てか、あいつ俺に全然気付かねぇし！

って思って、ずーっと見てたら

甘ったるい声で 岩田さーん って……
一応ね、年上だから反応してやるけど、

って思ってたら

バチンッ って目が合った瞬間の顔。最高。


その後の がががが も最高に笑えた、笑


ﾁﾗﾁﾗ 俺の方見て なんで？ って顔してるけど

シカトして営業スマイルをかましたら分かりやすく苦笑いをしてご飯を食べる


((ふふ


｢ん？なんか、面白かったですか？｣

なんて聞きながら上目遣いしてくるんだもんなぁ

若い子って怖いなぁ

それを、
営業スマイルで笑いながらかわしてく。



カラオケ行くってなった時には、
すげー帰りたそうな顔しながら、営業スマイル。
って思ったら
玲於に隣座られて意外と仲良くなってて


Aを見てたら、こっち向いて玲於にバレない様に笑ってて、そのまま視線が合うと
見慣れた笑顔で笑いかけてきた。


｢…ちょ、電話出てくるね｣


｢はぁい。早く帰ってきて下さいね？｣

｢…ぁ、ぅん｣


………ムリ。


((ﾊﾞﾀﾝ


｢はぁ……まじで疲れる｣








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