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少しの間ぼーっとして
直人さんに謝りの文章を送り戻ると

俺がいた席には、他の人が座ってて
健二郎さんも他の席で飲んでいた。


カウンター席に戻ると

スッと新しいグラスで酒が出てくる

「ありがとな。助かったわ」

貴「いえ。」

「Aってさー、神だな」

貴「…知らなかったんですか?」

ってふんわり笑いながら言うから
逆に信じてしまいそうになる。

「知らなかった」

貴「あれー。
自分、結構岩さんの事助けてるんですけどねぇ〜」

んー、さり気なさすぎたかなぁ

グラスを洗いながらそんな事を言う。



確かに、



「その節は、色々とお世話になりました。」


貴「気にしないで下さい」


「お詫びに今度何か持ってきます。」


貴「毎回頂いてますから」


ん?

「俺、何も持ってきてないけど?」

貴「お詫びは、岩さんが来てくれることです」




笑いながら、だからほんとに気にしないで下さい



何だこのイケメンは…!



チャラン

貴「いらっ」


「A!」

「来たぞー!」

「やっほー!」

「急にごめんね?」


Aと同い年くらいの男達が入って来た


そして、珍しく慌てるAの姿


当然のようにカウンター席に座ろうとする彼らに

貴「お前ら、アホ!ボックスに座れ!
岩さんすいません、ちょっと離れます」

「おぉ。」


「ここでいいじゃん!」
貴「いいわけねぇだろ!はよ行け!」

彼らをグイグイ押しながら奥へ消えてく
Aをずっと見てた



結局、その日は俺が帰るまでそこから出てこず

少し肩を落として帰路に着いた。





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作者名:夜々 | 作成日時:2019年3月15日 1時

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