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貴女side
どうしたんだろ…
出ていった岩さんが全然戻ってこない。
白濱さんと佐野さんが歌って盛り上がってる部屋をバレない様に静かに出る。
貴｢居ないなぁ｣
トイレ近くに行っても居ないし
部屋間違えたのかなって思って部屋を覗いても居ないし
もしかして…帰ったとか？？
カラオケから出ると
なんか、見た事ある様な背中。
…あれ？かな？
｢ぁー、ですね。
じゃ、そっち合流していいですか？
はい、
まぁ、玲於には悪いですけど
適当に理由つけてそっち向かいます。
はい。はい。じゃ、近くなったら電話しますねー。
はーい。｣
貴｢岩さん｣((ﾄﾝ
｢っ！びっくりしたー！｣
貴｢帰るんですか？｣
｢ぇ、あ、まぁ。｣
…いいな
｢てか、お前何してんの？
なんかあった？｣
貴｢いや、岩さんが戻ってこないから気になって。｣
｢なんで、俺の事気にすんだよ｣
貴｢なんでって…
だって、岩さん無理矢理連れてこられたんですよね？｣
｢まぁ、｣
貴｢ずっと営業スマイルだったし、すっごいダルそうだったし。
…まぁ、あの人は気付いてなさそうだったけど
それに！CAさんでさ気分乗らない人が20歳でそれもあんな下心見え見えのボディタッチする子に満足する訳無いし。｣
｢それは、関係ねぇだろ。｣
貴｢とにかく！
早く帰って下さい！｣
｢は？｣
貴｢楽しくない酒飲んだって美味しくないでしょ？
もっと楽しい所で飲んでください！｣
｢それは、そーだけど…
お前は、？どーすんだよ｣
貴｢ぇ、あ、うちは、適当に理由つけて早く帰ります。｣
｢そ。てか、お前もこういう所来るんだな｣
貴｢は！？ ちょ！ちがっ！違いますよ！
友達と昨日約束してて、そしたら風邪引いて！
それでも行けって言うから来たら合コンだったんすよ！まさかとは思ったけど、合コンとか来たくなかったですよ！｣
｢ふーん。そんな格好して？｣
貴｢いや、ぁーも、、これも、友達から清楚系って言われたからで！仕方なく…｣
｢仕方なくねぇ…｣
ジト目で見てくる岩さんに何故か、挙動不審になってしまう。
何もやましいことなんて無いのに！
貴｢なんですか…｣
｢別に。
じゃ、俺帰るわ。｣
貴｢ぁ、はい。
岩さん、楽しい夜にして下さい｣
そしたら、
俯いてた顔を上げ
｢……さっき、、悪かったなシカトして｣
貴｢ぁー、笑
なら、また、お店来て下さいね？｣
ｺｸﾝと頷いて じゃ、と言うと人波の中へ消えて行く岩さん。
｢岩さんが1番かわいいなぁ｣
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作者名：夜々 | 作成日時：2019年3月15日 1時
