デリカシーのない増田先輩への片想いがしんどい件 (ページ24)

今日:6 hit、昨日:29 hit、合計:706 hit

第六話絶望的にヒロインのこと眼中にない増田先輩④ ページ24

「まっすーとずっと話してるあの子、□□ちゃんだっけ？あの２人付き合ってるの？」

『さぁ…知らないですけど、仲良さそうですよね。』

「ねー。まぁでも、まっすーのタイプではなさそうだけどね。」

…え、そうなの？

て言うか増田さんのタイプって何？！

小山さん、増田さんの好みのタイプ知ってるの？！

「くくっ、なーに？何か聞きたげな顔だけど？」

『なっ、何でもありませんっ。。』

小山さんがまた見透かすようにクスッと微笑うから、慌てて目を逸らした。

何か、、これ以上この人と話してると、心の中を全部悟られてしまいそうだ。

「あ、ほらこの辺焼けてるよ。まっすーに持っていってあげなよ！」

小山さんがそう言って、焼けた食材を紙皿に山盛りに盛り付けてくれた。

『何で増田さん名指し…』と思いながらも増田さんの方を見ると、相変わらず女の子たちに囲まれて楽しそうにしている。

『…っ、、』

やっぱり、私は□□ちゃんみたいにはできない。

『あの……お腹減ってるんで、私いただきますっ！』

私はヤケになって、盛り付けてもらったお肉をガフガフと自分で食らい始めた。

「うははは、良い食べっぷり～！」

小山さんの笑い声とともに、ポン…と何かが私の頭に置かれて、

…ん？

お肉から頭の上へと視線を移すと、何故か小山さんに頭をポンポンと撫でられているではないか！

「Aちゃんて面白いね♡」

『…はぁ、ありがとうございます。』