デリカシーのない増田先輩への片想いがしんどい件 (ページ22)

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第六話絶望的にヒロインのこと眼中にない増田先輩② ページ22

『えっと次はー、、』

「おいおいおい、ちょっと休みー！何曲連続で歌わせんだよっ。俺にばっか曲入れてないでAも歌えよ！」

『え、無理無理！』

「いや、２人でカラオケ来てんのに１人歌わないとかないだろー！」

歌う増田さんはやっぱりめちゃくちゃカッコイイし。

調子に乗ってリクエスト曲を入れまくる私に頬を膨らませて抗議する増田さんは、お饅頭みたいで可愛くて…

うっかり、気持ちがダダ漏れになっていたのかもしれない。

『私下手ですし、増田さんの歌聴きに来ただけですし！』

「…Aってほんと俺の歌好きな。何でぇ？」

『えっ、何でって…だって、上手ですし！』

「……ふーーーん。でも上手な歌が聴きたいなら他にも色々居るでしょ。」

『そう…ですけど、、』

何で…って、増田さんのことが好きだから。

なんて、□□ちゃんと付き合ってるかもしれないことが分かった今、ますます言えるわけないのに…

「もしかしてさーーー…」

増田さんが何かを探るような目で私をじとっと見る。

「俺のことが好き…とか？」

『はぁぁ？！そそそそそんなわけないじゃないですかっ！！』

急にニヤッとした顔になって心臓に悪いことを言うから、慌てて全否定してしまった。

「なんだ違うかー。」

『違いますっ！て言うかフツー自分のこと好きかどうかって、そんなこと聞きます？！』

「好きなのかなって思ったら聞かない？」

『聞きませんよっ！第一それで私がもし「好きです」って言ったら、どうするんですかっ！』

□□ちゃんと付き合ってるなら、私が告白したって困るだけなはずなのに！

「えー別に、そこまで考えてなかったーﾘ｀▽´ﾉﾘ」

考えてないって…考えろし！バカバカ！！

告ってもいないのに何故か無駄にフラれたみたいになっちゃったじゃん！

あーあ、あれは今思い出してもやっちゃったよなぁ。

ただでさえ女扱いされてないのに、自分からもっと遠ざけるようなこと言っちゃって…