デリカシーのない増田先輩への片想いがしんどい件 (ページ2)

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第一話デリカシーのない増田先輩② ページ2

「お、□□ちゃん、おはよー！」

『おはよう！…………』

増田さんに続いて私も挨拶をしつつ、□□ちゃんのファッションチェックが始まるの待つ…も。

「………何？」

『…あれ、□□ちゃんのファッションチェックは…？』

「へ？別に□□ちゃんの服はいつも可愛いし、言うことないけど？」

比較対象にもならない、とでも言いだげにまたフッと鼻で笑う増田さんの顔が、今日も絶好調に憎たらしい。

「俺も好きなブランド着てること多いし～」

「あ、分かりますぅ？今日のコレ、増田さんもよくこのブランドの着てますよね？」

「そうそう、そこの俺も好きー！色遣いとか独特で良いよなー！」

にわかにファッショントークで盛り上がり始める増田さんと□□ちゃん。

あっそ。へー。知らんし。勝手にしろ。

ファッションに疎い私は全くついていけず、心の中で悪態をつきながら無言でPCを立ち上げ何食わぬ顔で仕事を始める。

別にこんなの、どうってことない。

ファッションが好きな人はファッションが好きな人同士盛り上がれば良いし、私には私の趣味があるし。

服なんて、極端に周りに不快感を与えなければ、どんなの着ようと私の勝手。

増田さんが□□ちゃんと私の分からないトークで盛り上がってたって、本当にこんなの、どうってことない………はずなんだ。

そう、私が増田さんのことを、好きでさえなければ…