デリカシーのない増田先輩への片想いがしんどい件 (ページ1)

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第一話デリカシーのない増田先輩① ページ1

隣の席の２つ上の先輩、増田さんは、デリカシーがない。

って言うより、私に対して遠慮がない。

って言うか多分、単純に私のことを女だと思ってない。

『おはようございますー。』

「おはよー！………」

『……？…何ですか、増田さん？』

「…………ふっ、いや別に？」

『何っ？！何ですか！！』

明らかに今、私を上から下まで全身舐め回すように見て鼻で笑ったよね？！

「えー…いやぁ。すげーコーディネートだなあって。」

『え？これ、何かダメですか？』

今日は普通にパーカーにスカートにスニーカーで。

無難だと思うんですけど…

「そのパーカーにそのスカート、丈感ビミョーに合ってないんだよなー。それにスニーカー汚ぇ。どうしたらそんな汚れんの？」

『なっ……』

丈感とか、よく分かんないし！

スニーカーは確かに汚れてるけど可愛くてお気に入りで…週末友達とBBQ行って汚れて、たまたままだ洗ってないだけなのに…

『…っ、今日寝坊して！コーディネートとか考える余裕なかっ…』

普通にファッションセンスないだけなのが恥ずかしくて、寝坊を言い訳にしようとしたその時、

「おはようございまーす！」

新人の□□ちゃんが出勤してきた。