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緋山と名取がICUに駆けつけると、
そこには白石の言葉に比較的穏やかな顔で頷く藍沢の姿があった。
白石「さっき脱管したの。呼吸数、サチュレーションは共に問題なさそう」
緋山「そっか」
安心した緋山はそう言って、自分の後ろで隠れるように立っていた名取の袖を無理やり引っ張り、グイッと背中を押した。
名取「ぇ…。」
緋山によって藍沢と目が合ってしまった名取は、辿々しくベッドに近づく。
名取「藍沢先生、」
藍沢「名取…。」
名取「あの、。俺…「そういえば写真、」
すると藍沢は名取の言葉を遮るように言った。
名取「しゃ、写真…？」
藍沢「渡せたか？患者の落とし物、」
その場にいた名取以外の人間は話の内容が掴めずに即座に名取を見つめる。
名取「あ！はい、渡せました。見つけた人にお礼を言って欲しいと」
藍沢「そうか、ならよかった…」
名取「はい…。」
それっきり名取も藍沢も黙り込んでしまい、気まづい雰囲気に耐えられず名取が後退りしようとした時。
藍沢がその沈黙を破った。
藍沢「お前が謝る必要はない。」
名取「藍沢先生…」
藍沢「俺とお前は、たまたまあの場に居合わせた。ただ偶然が重なってこうなっただけだ。誰が悪いとか、お前のせいでだとか、そんな事は関係ない。」
名取「どうして…」
まるで自分の心を読まれ、それを宥めるような藍沢の言葉に、名取は目に涙を溜めながら首を傾げた。
藍沢「顔に、書いてある気がしてな…」
名取「…。視線が合うと、そんなことまでわかるんですね」
全てが吹っ切れたように笑った名取に、藍沢も少し、口角を上げる。
緋山「やっぱ藍沢は藍沢ね」
藤川「そうかもな(笑)」
白石たちも笑って首を縦に振った。
それから藍沢は安定したペースで徐々に回復していき、
二週間後にはまるで子犬のように付いてくる名取を連れながら、翔北病院を走り回っていた….
続く (更新停止中)
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佑妃奈(プロフ) - リクエスト失礼します。藍沢先生が重度の低血糖になってしまう話がみたいです。お願いします。このシリーズ大好きなので更新続けられていて嬉しいです!! (2022年9月23日 16時) (
レス) id: f264ee5bd6 (このIDを非表示/違反報告)
なのもん(プロフ) - すーさん» こちらこそ、リクエスト有難う御座いました！今後とも宜しくお願いします (2022年9月18日 0時) (レス) id: cf62cfc1e0 (このIDを非表示/違反報告)
すー(プロフ) - この度はリクエストに答えてくださりありがとうございます！とても素敵なお話でした。これからも応援してます！ (2022年9月18日 0時) (レス) @page9 id: 23361e30d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なのもん | 作成日時：2022年9月17日 22時
