視線を合わせれば… ページ2
パサパサッ
名取「やべ、」
ある日の早朝、夏らしい暖かな太陽が上り始めた頃。
昨晩は急患も急変もなく落ち着いていた為、スタッフステーションで書き溜めていたカルテを書いていた名取は、落としたカルテを廊下で必死に拾っていた。
名取「あ、」
すると上から誰かの手が伸び、その手が散らばった残りのカルテを拾い上げた。
お礼を言おうと顔を上げると、予想のしていなかった人物が拾ってくれた事が分かり、名取は一瞬固まる。
名取「お、おはようございます」
藍沢「あぁ、」
名取「すみません、有難うございます」
ペコペコと頭を下げ、拾ってもらったカルテを名取が受け取ろうとすると、藍沢は拾ったカルテの中に自分の患者のものがある事に気がついた。
名取「あ、これ。勝手にすみません、藍沢先生忙しそうだったので…」
藍沢「そうか、すまん」
名取「いえ、全然。あの、それより…」
昨日から藍沢に少し聞きたいことがあった名取だったが、脳外のオペ終わりで流石の藍沢も顔に疲れが表れていたのを感じ言葉を詰まらせた。
藍沢「それより、なんだ」
その様子に、藍沢は不思議なそうな顔で名取に視線を送った。
名取「あ、いや、その。今度時間がある時でいいので、子供との接し方を教えてもらえませんか、」
藍沢「…は？」
予想していなかった名取の言葉に若干驚く藍沢。
すると、自分の行動が改めて小っ恥ずかしくなったのか、名取が顔を赤らめて言った。
名取「す、すみません。なんでもないです、忘れてください。カルテ、有難うございました」
そうして名取は藍沢の手元にあったカルテを奪う様にもらい、そそくさとその場を去っていった。
状況が理解できず棒立ちの藍沢は、そのままポツンと廊下に残された…
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佑妃奈(プロフ) - リクエスト失礼します。藍沢先生が重度の低血糖になってしまう話がみたいです。お願いします。このシリーズ大好きなので更新続けられていて嬉しいです!! (2022年9月23日 16時) (
レス) id: f264ee5bd6 (このIDを非表示/違反報告)
なのもん(プロフ) - すーさん» こちらこそ、リクエスト有難う御座いました！今後とも宜しくお願いします (2022年9月18日 0時) (レス) id: cf62cfc1e0 (このIDを非表示/違反報告)
すー(プロフ) - この度はリクエストに答えてくださりありがとうございます！とても素敵なお話でした。これからも応援してます！ (2022年9月18日 0時) (レス) @page9 id: 23361e30d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なのもん | 作成日時：2022年9月17日 22時
