天然ジゴロ√ ページ32
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本日最後のコマの講義中。
真面目に授業を受けている俺の横で、ずっとスマホでお洒落な居酒屋を物色していた男が、小声で俺にちょっかいをかけた。
「不死川〜、今日ヒマ？」
「行かねェ。」
おいまだ何も言ってねーだろ！と騒ぎ立てるのは、大学で仲良くなった友人の宇髄だ。
またの名を天然ジゴロ。
コイツが俺に暇かどうかを尋ねてくる時は、大抵合コンの誘いで、俺が即答で断るところまでがこの会話の流れだ。
いつもはすぐに引き下がる宇髄は今日ばかりは何故かしつこい。
「他当たれよもう…」
ウンザリしながらそう答えると、今日は特別に可愛い子を揃えているだの、その辺の奴らじゃ勿体ないだの…結論、人が足りないらしい。
「つかお前、俺の誘いに乗ったことなくね？
初めて誘った時は知らずに来て、女見た瞬間にソッコー帰りやがったし。」
「…興味がねェ。」
理解できねー、と頬杖をついた宇髄が俺をジロジロと見る。
そんな見たって、付き合ってやんねェよ。
「なあ、もしかしてお前、ソッチ側の人間…？」
「はァ？！」
「そうかそうか、2年近く友達やってきて気付けなくてゴメンな…」
いい男いたら紹介するわ…と肩を叩いた宇髄を、俺はゆっくりと睨んだ。
「勘違いすんなクソがァ…」
「別に恥じることじゃなくね？」
俺の睨みに怯むことなく飄々としている宇髄に、俺はつい口を滑らせた。
「好きな女くらいちゃんと居るわァ。」
「えっ？！は？！」
講義中だということを忘れて大声をあげたコイツは本当に大馬鹿者だ。
よりによって、授業態度に厳しいこの教授の講義でそれをやらかすなんて。
まだ始まって20分ほどのところで、俺たちは2人揃って退室を命じらてしまった。
こうなってはどうすることもできない。
スタスタと家路に着こうとする俺を、宇髄が追いかける。
「なぁ…ゴメンて。まじでゴメン。」
「別に気にしてねェよ。」
むしろ早く帰れるしラッキーなくらいだ。
「いや俺は気にするわ！
お前に好きな女がいるとか聞いてねーんだけど？」
「オイ……」
そっちかよ…とツッコみたい気持ちと、掘り下げられても面倒な気持ちが入り混じる。
ずっと、誰にも言わずにここまできていたのに。
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ひよ(プロフ) - 完結おめでとうございます!! 番外編での二人の詳しいその後に、改めてきゅんとしたり、ほう、と至福の溜息をつかせて貰いました。実弥くんと10年もかけた純愛が出来て幸せです。二人ともお疲れ様でした!! (2021年12月10日 22時) (
レス) @page43 id: a2712468ed (このIDを非表示/違反報告)
あさひゆうひ(プロフ) - 完結おめでとう！そして、お疲れさまでした！待ってたよ♡笑 どちらが書いているのか分からない程の完成度の高いリレーでの合作流石でした！ピュアピュアの可愛い実弥さんに。二人の一途さにキュン…久々に純愛読ませて頂きました！素敵なお話をありがとう😊 (2021年12月10日 21時) (レス) id: 9c7376e839 (このIDを非表示/違反報告)
金平糖 - ヤヴァイ←素敵すぎて語彙力が無になりました(^-^) (2021年10月7日 23時) (レス) id: f3f7dadf62 (このIDを非表示/違反報告)
柚葉(プロフ) - なります！！なりますとも！！！ (2021年10月6日 21時) (レス) @page31 id: 33c3d87eb8 (このIDを非表示/違反報告)
柚葉(プロフ) - 奏海さん» もう、拭いてもらいました…ムフフ。 (2021年10月3日 23時) (レス) id: 33c3d87eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奏海／羽糸 x他1人 | 作成日時：2021年8月7日 21時
