駆け抜けた青春〜喜多崎高校男子バレー部物語〜6

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Aside




皆、朝、昼、放課後とバレー漬けの毎日を送っていた。






顕嵐なんて夜絶対私の所に来て走ろうとか公園でバレーしようとかホントに大会の事で頭がいっぱいみたい。







まるでそれは昔の私を見ているようだった。







私の1日はバレーで始まり、バレーで終わる。







大会が近い時なんかは勉強もテレビも見たりせずに気づけばずっとボールを触っててよくお母さんに怒られた。






ずっと、顕嵐をこんな風にするように誘ってたのは私だったからこうやって顕嵐から誘いに来てくれるのは本当に嬉しいことだ。






顕嵐「ん、これ」






顕嵐からペットの飲み物を渡される。







『ありがと』








私達は景色のよく見える丘の上の公園までランニングで来ていた。






今は、ちょっと休憩。







『顕嵐、明後日勝てそう？』







明後日、土曜日から春高予選が始まる。









勿論、うちの高校で。








顕嵐「いけるっしょ！全チームに勝ったみたいなもんだし」





『ベスト4だけでしょ？油断大敵』





この前の日曜日にベスト4の4高合同の練習試合が行われて、うちは星稜に次ぐ2位だった。
だけど、一応星稜にも２セットはとってる。






顕嵐「だな。なあ、Aってさ、好きな人いないの？」







いきなりされたその質問にドキッとする。






その人が、目の前に.............








『きゅ、急にどうしたの？』







顕嵐「俺さ、Aに言いたい事あるんだよね」







『何？』









.









.









「春高に出れたら、春高が終わったら俺と付き合って欲しい」

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