駆け抜けた青春〜喜多崎高校男子バレー部物語〜6

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勝利side



『風磨、これ』



風磨「おっ、勝利の奢り？サンキュ」





『今日は雅ちゃんいいの？』





風磨「いいの。勝利の彼女と食べるってよ。分かってる癖に聞くなよ」





『そーだよな。アイツ、雅ちゃんが風磨に捨てられた〜って言ってたぞ？俺に負けたって』







風磨「あーわりわり。嘘ついた。俺が話しかったんだよ」





『付きあったばっかりの彼女をお互い放ったらかしてまでしたい話ってなんだよ』








風磨には学校祭の時に彼女が出来て、その影響で俺も弁当1人になるからって事でなんとなくその彼女の雅ちゃんとお弁当食べてた幼馴染みの俺の彼女と食べだして、俺は元々好きだったから喜んで食べててなんとなくそんな雰囲気になって付き合い出した(短編集参照)



付き合い出して、まだ少ししか経ってないから時間大事にしようかなって考えてたのに..........







風磨「そんなのバレーに決まってんじゃん」






『は？そんなの部活でも出来るじゃん』







風磨「出来る事は全て部活でしてるし。いいか？部活では出来ないような、言えないような事がある事くらい勝利だって分かってるだろ？」






『ああ。言えないことって何？』






風磨「俺ら、今のままで正直勝てると思う？」









それは、俺も正直に思ってたことだ。








『厳しいだろ。このままじゃ』





勝てれば自信になるだろう。







だけど、厳しい。








風磨「だよな。俺らももっと頑張らないと」







『昼練する？』






風磨「は？彼女放り出すのかよ」







『遊びで！それに風磨の彼女も経験者じゃん！まあ、毎日じゃないし』





風磨「ならいいかもな。優太は他校だし、樹は女誑しだし、北斗は彼女と飯食わないし丁度良くね？話してみるか！」






『おう』







俺は、普段春高を強くは言わないけど、今のチームでは言わせて欲しい。





顕嵐や優太みたいに春高への執着みたいなものが強い訳じゃないけど、今のチームなら努力すればいけるって俺は思ってるから。







それなら、努力して、少しでも不安を取り除くしかないでしょ？

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