駆け抜けた青春〜喜多崎高校男子バレー部物語〜6

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それからは点差を縮めて、









風磨「北斗ナイサー！」





岸「北斗、絶対入れろー！」









チーム内でもサーブの実力がトップの北斗先輩。







上の先輩達がいる頃も、ピンチサーバーとしてよくコートにも上がっていた。







7-8。








俺らがあれから２点先取して、それからエースの森田に決められてこの点差。







森田が決めたってのもほぼ、ポチャんっていえばいいのかコンビミスみたいな感じで決まった。









ここで決めれば、流れは完全に俺達。









しかも、このターンの練習は重点的にやっていた。







北斗先輩はサーブが得意。









そして、エースの俺があがってくる。








北斗先輩はバックアタックが俺よりも出来る。








そして、決まりやすい。









だから、ここで逆転しとかないと、まずい。









北斗「いくぞー」








北斗先輩が球を構える。









《いーけ！！》









その球は、アウトに近い方に飛ぶ。









少しした、ヤバイ予感。









これでミスったら絶対相手にまた持ってかれる。









せっかく追いついたのに、クソ。









ピーッ








とホイッスルが鳴る。









長妻が確かあのラインのラインズマンだったからと長妻を見ると









旗が、下に下がってる。









向かいにいた縦ライン担当の奴もそうだ。









ってことは









俺らの方に点が入ったと主審が示す。









《よっしゃー！！！！》









凄く、凄くいいコースだ。









いつも喜んでるけど、そんなにはっちゃけて喜ばない北斗先輩が珍しくはっちゃけて喜んでいた。









座っていた先生とAも思わず立ってガッツポーズをして、ハイタッチ。






ってか、カウアン何踊ってんだよ、お前(笑)









いける、いける。









俺ら、勝てる。

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