駆け抜けた青春〜喜多崎高校男子バレー部物語〜6

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まあ、宮近のセッターの変わりようには誰もが驚いてるみたい。








なんてったってここにいない奴もいるけど、6人皆俺の代の時にスタメンとして、活躍していたから。






宮近「俺もビックリだよ！監督に突然宮近、セッターやれって」





長妻「あの衝撃は忘れない！まさか、春高でスタメンになるは思いもしなかったよ」






ジン「だって、隣見たらえ！？海斗出てるし！はあ！？ヤバみたいな！」





『相当練習したろ』







宮近「そんな事......「コイツ、かなりやってたぜ？俺も何度練習に付き合ったことか」







レフトからセッターに変わる事は相当な努力が必要だ。









遊びとかそーいうのでセッター出来るやつは幾らでもいる。
俺も、それなら普通に出来る。








だけど、戦力としてのセッターは出来ない。
ライトならまだしもレフトからセッターは相当な努力が必要だ。









チームが強ければ、強い程尚更。







宮近「ちょっと怜央言うなよ」





長妻「すげー頑張ってたもん。ビックリした」








宮近「だって、今年の予選は喜多崎でやるって前から言ってて。それに怜央もスタメン、顕嵐もジンもスタメンってなったら親とか皆近いから揃うし、1人だけベンチとか嫌だった。皆出てるから俺もって」







宮近、凄いな。









そりゃあ、センスも優れてるけど、短期間であそこまでになるのは、凄い。









瑞稀「みやち先輩凄い。俺なんかずっとやってるのに、中々上手くならなくて..........」







宮近「そんな事ないよ。瑞稀すげー上手いよ。セッターやってみて、ホントにセッターの有り難みってやつが分かったわ。ありがとな、瑞稀」






他のポジションに飛ばされて、分かる事は多くある。
宮近はそれを実感したんだ。






ジン「そういう瑞稀は何処に行こうと思ってるの？やっぱり星稜？」





瑞稀「私立はそうしようかなって。専願はしません。今回の結果次第で喜多崎にするかもしれないし、明蘭にするかもしれません。だから、まだ分かりません。春高行ったところに俺は進学します」









春高の結果は、中学生の人生を選ぶ材料にもなる。
瑞稀のような子も沢山いる。





俺も、一年前までは私立を選ぶ時にはその中の1人だった。

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