We gotta win (ページ35)

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Aside

私は悔しくて訳わかんなくなって、ひたすら泣いていた。

すると、誰かから後ろから抱きしめられた。

顔は見えないけど、私この匂いをよく知ってるよ。

だからね

『玄樹........？』

玄樹「ごめん。ホントにごめん。服の事とか颯の事とか色々言いすぎた。ただでさえ苦しいのにごめん。」

声は弱々しく、だけど抱きしめる力の強い玄樹。

私の涙は強い力を感じて、安心したのかまた更に激しくなる。

『ホント、初日に色々バレすぎて最悪すぎ』

玄樹に対してムカついていたけど、精神的にボロボロな私にはそんな元気なかった。

だからこれが彼に対しての最大の説教

玄樹「ごめん。アイス買ってきたからこれで機嫌直して？」

潤んだ目でそう訴えてくる彼はホントにずるい。

『私がそんな単純だと思ってたの？』

玄樹「違うよ。これ、前Aが食べたがってた新作のヤツ。ね、一緒に食べよう？」

玄樹はボストンの中から二つのアイスを取り出して私に微笑んだ

『さっきスイカバー食べたばっかりなんだけど(笑)』

玄樹「泣いてもアイスは食べれたんだね」

『うるさい』

玄樹「はい、A、食べよう」

そう言ってもう一つの方のアイスを渡してくれる

『うん、ありがとう』